ELECアプローチ研究

ELECアプローチは、第7代ELEC理事長・小池生夫氏が2012年に開発した、言語教育における独自の指導方法です。このアプローチは、言語学習の基本原則に基づいているとともに、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)に基づいています。

*CEFRは異なる言語の能力を同じ物差しで測ることができる外国語の運用能力を一貫して評価する国際的な基準です。

CEFRレベル

  • C2: Mastery (proficient user)
  • C1: Effective operational proficiency (proficient user)
  • B2: Vantage (independent user)
  • B1: Threshold (independent user)
  • A2: Waystage (basic user)
  • A1: Breakthrough (basic user)

ELECアプローチのねらいと主な構成要素

主な要素と構成要素は次のとおりです。

  • 基本モデル: 言語のinput、intake、およびoutputを中心に展開されます。学習者が言語を受け入れ、理解し、そして使用する過程を重視します。
  • PCPP教授方法: PCPPは、Presentation(提示)、Comprehension(理解)、Practice(練習)、Production(生成)の順に教材を進める方法論です。これは、言語習得の過程を反映しており、学習者が新しい言語を自然に習得できるように設計されています。
  • CEFRとの関連: ELECアプローチは、CEFRのレベルに応じて教材を設計し、学習者の能力を段階的に向上させることを目指しています。CEFRのレベルに基づいて、教材や評価基準を調整し、学習者の成長をサポートします。

総括すると、ELECアプローチは、言語の習得に必要な要素を組み合わせ、学習者の能力向上を促進するための包括的な指導方法です。

学習者内で起こる以下のプロセスは、第二言語学習に不可欠だと考えています。

ELECアプローチは、第二言語習得研究に基づく学習法「PCPPモデル」に沿っています。

  • 1.Presentation :プレゼンテーション(言語の紹介、説明、帰納的な指導)
  • 2.Comprehension :理解(言語の理解認識)
  • 3.Practice :練習(実践的な言語使用のリハーサル)
  • 4.Production : 生産(実際の能力のデモンストレーション)