ELECアプローチについて
ELECアプローチを使った学習ではPCPPの流れに沿って授業を進めますが、「CAN-DOリスト」を用いて受講生の目標を設定して指導を行います。
ELECアプローチとは
ELECアプローチとは、SLA理論に基づく提示 (Presentation)、理解 (Comprehension)、実践 (Practice)、および生産 (Production) のPCPPと呼ばれるシステムを使用し、目標言語で授業を進め言語習得を目指す教授法です。
ヨーロッパ言語共通参照枠 CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)のレベル分けは、これまでの「知識によるレベル分け」とは違い、「その言語を使って何ができるか」でレベル分けしたものです。
ELECアプローチを使った授業では、CEFRのレベル分けに基づいた「CAN-DOリスト」方式による到達目標を設定し、その実現にむけてカリキュラムを作り、実際に英語を使って行動させ、その到達目標に達成できるようにします。目標のレベルは点数で表すのではなく、例えば「人の前で日常語を使って簡単な内容をスピーチすることができる」など行動を表す文章で表すものになります。
ELECアプローチはCEFRの習熟目標とPCPPの流れに基づくコミュニケーション手法の組み合わせで、受講生の英語能力を向上させるものです。
指導方針 ELECアプローチ
ヨーロッパ共通参照枠(CEFR)を使ったレベル別到達目標を設定(6レベル)
英語の知識ではなく「英語で何ができるか」を指標としたレベル分け・評価
A1 | A2 | B1 | B2 | C1 | C2 | |
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指導領域等 | ごく限定的 | 基本短文 | 身の周り | 一般的事柄 | 専門的 ・複雑 | ネイティブ レベル |
ケンブリッジ英検TOEFL®iBT | KET | PET 57-86 | FCE 87-109 | CAE 110-120 | CPE Reading29 |
第二言語習得の認知プロセスに沿った学習指導 Input – Intake – Output
提示 Presentation
「提示」の段階では、目標となる文法項目や新出語彙について提示・説明します。
理解 Comprehension
「理解」の段階では、リスニング、リーディングにおける例文や教科書本文の理解を深めます。
練習 Practice
「練習」の段階では、学習目標に関する様々な練習を多様な方法で繰り返し行います。
産出 Production
最後「産出」で 学習目標の内容を用いたより自発的な、意味に焦点を当てたコミュニケーション活動を行います。