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冬期小学校英語教育workshopを終えて(2024年12月26日、27日開催)

英語教育の質向上を目指し、昨年12月に開催された「冬期小学校英語教育workshop」は、年末の忙しい時期にも関わらず、大盛況のうちに幕を閉じました。 本記事では、TEYL (Teaching English to Young Learners) 研究の第一人者である、アレン玉井光江先生(青山学院大学)による研修の内容を一部ご紹介します。アレン先生の貴重な講義から得られた学びを、読者の皆さまの英語教育にも役立てていただければ幸いです。

アレン先生は、小学校英語の文字指導に関する理論と実践などをご研究されており、ワークショップでは、その研究に基づいた具体的な指導法を数多く紹介してくださいました。

今回のご講義では、以下の3つの点が特に印象的でした。

  1. 4技能の統合的指導: 音を大切にした楽しい活動を通じて、「聞く」「読む」「話す」「書く」 の4つの技能を統合的に指導することで、子どもたちがアルファベットをより効果的かつ確実に習得することを促します。
  2. 文字と音の対応: 単語を丸暗記するような学習方法ではなく、英語の文字と音の関係を明確にすることで、子どもたちが単語を正確に読めるようにします。特に、英語の母音は多様な発音があるため、この対応を丁寧に教えることが重要です。
  3. 体系的かつ明示的な指導: 小学校低学年から体系的なリタラシー指導を行うことが重要です。従来の指導法では、文字と音の関係を教えるのに時間がかかり、「英語嫌い」になるという懸念から小学校段階での導入は控えられてきました。しかし適切なプログラムと指導方法があれば、子どもたちは文字と音の関係を理解し、無理なく英語の読み書きを習得できます。

ワークショップでは、参加された先生方が実際に児童になりきって、アレン先生の指導法を体験されました。その結果、英語学習の楽しさを改めて認識されるとともに、この指導法の有効性を肌で感じ、さらに理解を深められたようでした。
今回、アレン先生の熱意に満ちた説得力のあるご講義と、ご参加下さった先生方の積極的な取り組みにより、大変有意義な研修会となりました。

現在ELECでは「春期小学校英語教育workshop」への参加お申込み受付中です。本記事でご紹介したアレン先生も、冬期に引き続きご登壇されます。会場でしか味わえない臨場感と、先生の指導テクニックをぜひご体感ください。
詳細情報とお申込みは、以下のリンクからご確認ください。皆様のエントリーを心よりお待ちしております。


「英語教育のさらなる充実を目指す皆様へ」
ELECでは、英語教員をはじめ、英語教育に関心のある皆さまを対象とした『文部科学省後援 ELEC春期英語教育研修会』
2025年 3月26日(水) ~31日(月)まで『文部科学省後援 ELEC小学校英語教育workshop』を2025年3月29日(土)~31日(月)までそれぞれ開催いたします。最新の指導方法や実践的なスキルを学べる絶好の機会です。

ELEC春期英語教育研修会
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