『英語展望』:ELEC Bulletin は1961年に創刊されたELECの機関誌で、日本の英語教育の発展を支えた貴重なメディアとしての役割を果たしてきました。その後、2015年に惜しまれながらも休刊となりましたが、この度、創刊号から122号までの全てをデジタル化し、一般公開するという取り組みが実現しました。このプロジェクトには、非常に大きな意義があると考えます。
過去の蓄積から未来を照らす
『英語展望』:ELEC Bulletinは、各時代の教育者たちの知見や指導法、政策への見解などが詰まった宝庫です。例えば、日本がグローバル化の波に乗り出した頃や教育制度が変わった節目ごとに、英語教育がどう変遷したのかを知る手がかりが数多く残されています。創刊当初から2015年の休刊に至るまでの半世紀以上の資料は、ただの過去の記録ではなく、未来の教育を考えるための貴重な指針です。
英語教育の先生方への新たな可能性
教育現場では、新しい指導法やカリキュラムが次々と導入されますが、過去の試行錯誤を知ることは、現代の教育の改善に大きく役立つものです。たとえば、これまで試された指導法や議論された課題を踏まえたうえで、新たな工夫を施すことができれば、より良い教育の実現につながります。特に、英語教育研究者や英語教員にとっては、これらの資料が教材開発や授業の振り返りに有効な資料となるでしょう。
デジタル公開のもたらす恩恵
このデジタル化によって、多くの人々が場所や時間を問わずアクセスできるようになります。これまでは限られた人しか触れることができなかった資料が、オープンに公開されることで、英語教育に関する議論がさらに深まることが期待されます。また、若い世代の教育者や学生たちが過去の文献に親しむことで、歴史の流れを理解し、教育への関心を高める契機となるでしょう。
『英語展望』:ELEC Bulletinをデジタルで復活させたことは、英語教育の歴史にもう一度光を当てることになります。その過去を学ぶことで、未来の教育をより良くするための知恵が得られるはずです。多くの先生方にこの資料を活用いただき、英語教育の新しい展望を切り開いていってほしいと願っています。